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3月2日に行われたウルトラユニバーサル野球の決勝戦のあと、ラミレスさんを交えて大会の総括が行われました。その中で、ワタクシは裏方シゴトがメインでしたがコメントの機会がありました。
この10年、重度障害児と過ごすしてきたことを思い返して、以下をコメントしました。ただし、手元のメモなので、実際のコメントとは少し違いがあります。

今回の大会や選手が使ったEyeMoTシステムの開発を通じて感じたことは3つでした。
1つ目は「みんなで一緒にできるっていいな」ということ
今回の大会に参加した親子多くは、孤独の中から歩みを始めた方がほとんどだと思います。 参加者親子も、今ほど誰にも知られず、半ば藁をも掴もうと私のセミナーに参加していたのを思い出します。
こうして今日、仲間とともに戦う姿をみるのは感慨深いです。 本当の仲間とは、お互い向き合うのではなく、同じ方向を向くことだといいます。 今回の経験により知り合った仲間とは、きっと今後の人生の大きな財産になるはずです。
2つ目は「私たちは見た目に騙されやすい」ということ
私たちはどうしても見た目に騙されます。寝たきりだと何もできないように見えます。 でも、テクノロジーを活用することで、見た目ほどにはできなくはない、意外とこんなこともできるんだ!というのが 他人にもちゃんとわかるようになります。 可視化して客観化するのはとても大事です。
一見何もわかってないように見える子どもたちの真剣な表情や悔しい顔は本物です。 今日、寝たきりの子どもたちがホームランを連発しているのを見てどう感じたでしょうか。
3つ目は「わかっている」ことが「わかると」まわりが変わる!
重い障害のある人は、本人がどんなにやりたいことがあっても周りの協力がないと何もできません。 テクノロジーを通じて、客観的にちゃんと「できる」ことを見せると「まわりが変わり」ます。
もっとこんなことできるかな、あんなことも挑戦できるかな、まわり前向きに変わっていきます。 きっと、みなさんも今日の選手たちに可能性を感じたのではないでしょうか。
そして、やっぱり私たち、今健常者として暮らす人もいずれは障害者になります。 重い障害を持ってもちゃんと暮らせる環境を作ることは、実は自分のためでもあります。
そんなふうに思います。

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