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Channel: ポランの広場|福祉情報工学と市民活動
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技術革新を起こす難病研究

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出雲国にて難病支援の末端でひっそり生きている私。
下記の対談はまことにしっくりくるものでした。

ロボットスーツHAL®は医療をどう変えるのか
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03111_01

難病研究が技術革新の最前線を担う

中島 歴史を振り返ると,技術革新は戦争という極限状態によってもたらされたと言われることがありますよね。しかし,現代社会において技術革新の最前線を担うのは難病研究である,というのが私の考えです。だってそうでしょう? ALSや筋ジストロフィー患者さんが利用できるロボットスーツを作り上げたとしたら,それは軍事目的で作られるロボットよりも高性能に違いありません。

川口 屈強な兵士を対象としたものより,多様なサポートを必要する難病患者対象のロボットスーツのほうが,安全性も含めて高度な技術が求められそうですものね。

去る9月11日,新潟病院にてサイバニックスイッチ研究のキックオフ会議がありました。
私に割り当てられた研究は,技術的に高度なものが必要というわけではありません。
でも,とてもエキサイティングで楽しみなプロジェクトです。
このサイバニックスイッチの優位性が確かになり,実用化にいたればどれだけの人の生きがいを復活させることができるでしょう!

さて,下の写真の方は,1年以上前から意思が表出できなくなった女性のALS患者さん。
日々,見るからにやさしい旦那さんが介抱しています。

出雲国大学ヒューマンインタフェース研究室の重度障害者支援チームでは,筋電フィードバックにより意思の復活を目指しています。
サイバニックスイッチのようなハイテク感はないものの,意外にも療養現場に潤いを与えてます。
原材料費5,000円の筋電アンプ&マイコン一式。

確かに,彼女のカラダからは筋電位がかすかに出力されています。
スイッチとして使うにはもうしばらくの訓練が必要ですが,ほんの少しづつ効果はあがっているようです。

20151208_01


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