約一年前の2017年1月,ナマハゲ国のナマハゲ先生が勇気を持って視線入力の報告書を見せてくださいました。
当初は公開の予定はなかったそうですが,いつものゴリ押しでお願いしたら,涙を流しながら許可しくださったのが懐かしいです。

さて,この一年も視線入力を実践活用したナマハゲ先生。その結果をもって,去年の報告書の続編を執筆しました。今回は公開前提だったとのことで,この場でもすんなり紹介できることとなりました。ありがとうございます!
欲を言えば,目隠ししてでも生徒の写真もどーんと載せてほしかったのですが,これは今後の課題ということで。現状の視線入力装置は使用時の環境(姿勢 など)が重要ですからね。ただし,固定具についてはしっかり言及されていますし,参考情報も掲載しています。第三者がまよまず追試できる情報を余さず盛り込んでいますから何ら落ち度はありません。
この報告書で特筆すべきは,支援学校での取り組みとしては珍しく「やってみた」的な報告にとどまらず,定量的な評価にも果敢にトライしている点でしょう。EyeMoTにそれができる機能を持たせてはいますが,しっかり使う人は多くはありません。比較的長期間にわたってデータを取り,きちんとグラフにして訓練効果を明らかにしたのはすばらしいです。よくぞここまでEyeMoTを活用してくださいましたと,お礼をいいたいくらいのデキなのです。
ここまで仕上げるのにはさまざまな苦労があったかと思います。勇気を持って取り組んだ今回の結果は,きっと多く人の参考になるでしょう!
「視線入力と学習」に興味のある方はぜひ熟読してみてください。
