
この数日間,体調不良でした。
せっかくのゆっくりできる機会なので,情報のインプットを中心としたアクティビティに時間を費やしました。
そして,いろいろな文章を読むにつれ,句読点問題が気になってしまいました。
つまり,横書きにおける「、。」「,。」「,.」のことです。
昨今,文章を書くと言えば手書きではなく,PCやスマホによるタイピングです。
その書式としては,すべて「横書き」であると言っても間違いないでしょう。もちろん,Wordなどの高機能ワープロでは縦書きも可能ですが。
縦書きであれば有無を言わさず「、。」でキマリ!
問題は横書きで,多く分けて3つの勢力があります。そう,「、。」「,。」「,.」です。
結論から申しますと,文部省の推奨は「,。」。
これを使っておけば間違いありません。
世の中には面白い人がいるもので,この話題だけで16ページ渡る報告書を書いた人がいます。まあ,変人が集積しやすい国立大の情報基盤センターですからね。。。
- 横書き句読点の謎(九州大学情報基盤研究開発センター)
一方,学術論文などにおいては,英文の影響なのか「,.」を規定したものが多いようです。情報処理学会の投稿規定はこんな感じです。
●コンマおよびピリオドの使い方:
論文誌ジャーナル(IPSJ Journal)原稿執筆案内
・和文には、全角コンマ、全角コロン、全角ピリオドを用いる。
・英文には、半角コンマ、半角コロン、半角ピリオドを用いる。半角コンマの直後には半角スペースを入れる
公文書では「,。」に加えて「、。」も一大勢力となっているようです。
- 横書き公用文のくぎり符号(、 。 , .)は、何を使うべきなのか (レファレンス協同データベース)
見栄えだけですと,ポランの広場でも採用している「,。」かなと思いますが,いかがでしょう。
理系の大学教員には,メールなどでも「,.」を徹底している人もチラホラ。なんか,冷たい感じを受けてしまうのは気のせいでしょうか。
また,文の終わりが「.」ってのが糞詰まり感があってスッキリしません。ここは「。」でスッキリしたいなぁというのが私の意見です。
温かみがあるのは,「、。」に違いありませんが,文部省推奨の「,。」がある以上は使うメリットを感じません。
便秘な文末も気持ちいいものではありませんしね。